初めて心臓の音を聞いた日
寂しい熱帯魚
うそつき
いいよ誰も見てないよ
どうして生まれてきたんだ
例えば君が人間じゃなかったら
きみの左眼はぼくがもらおう
愛しい僕のしゃれこうべ
触れ合った掌からどろどろ溶け合ってひとつになればいいのに
大切に抱き締めていたもの全て指の間から溢れ落ちていくんです
お薬の時間です
夜に追われ逃げ延びた朝を食す
少しずつ追い詰められて、やがて破裂する
そこら中に転がる誰かの苦しみに躓く
いたくない居たくない痛くない
世界は狭い
他人を演じるということ
胎盤
どうせ一人ぽっち
あおの瞬き
熱くて冷たい
はじめましてうつくしいひと
アダムとイヴのように望まれた誕生であったなら
ここに居たいのです
愛の終わりみたい
瞬きを三回、涙は零れない
もし、あした、わたしが死んだら
僕の神さまになって
歪んだ憧れ
あのときの私の心臓は何処に行ってしまったのか
私だけ居ればいいのだ
哀れぶって許しを請う
涙の吹き出し口を塞げ
人の声がこわい

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